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■セリアの「ミニパワーランタン」。

◆故障(ショート)

◆耐久テスト

◆改造


セリアで「ミニパワーランタン」を購入しました。

ランタンと言っても1方向しか照らせないタイプですが、とても明るいです。

黒と茶が販売されていましたが、白もあるようです。

 

かなり危険な設計となっており、作動確認中にショートして煙を吐きました(後述)。

 

Mini_power_lantern_1jpg

 

名称: ミニパワーランタン

点灯方式: 1LED(上部点灯、直進光)、 4LED(下部点灯、散乱光)

連続点灯時間: 1LED・・・20時間、 4LED・・・10時間

電源: 単3 x 3本

サイズ: 50 x 112 x 35mm

主な材質: ABS樹脂、ポリスチレン、スチール

重量: 電池なしで47g(実測)。エネループを3本入れた状態で125g(実測)。

 

スライドスイッチ式で、「1LEDの直進光」、「電源オフ」、「4LEDの散乱光」が選択できます。

スライドスイッチなので接触が良くて明るさが安定していますが、4LED側を使い続けると焼けてきます。

小さなスライドスイッチなので「遊び」が少なくて誤操作しやすいです。

ランタンを立てて使用すると安定性に難がありますが、かなりの強風が吹かない限り倒れないでしょう。

横向きにしたり、仰向けにしたり出来ます。

電池ボックスがかなり窮屈でエネループや富士通充電池がキツイです。

電池を圧迫した状態で大き目の電流を流すとマズイので、エネループ系(他の電池より少し太い)はやめた方がいいですね。

持ち手(上部)は、ちょっと穴が狭い上に奥行きが多いので指を掛けづらい感じです。

これをランタンのように持ち歩くのはちょっと厳しいですね。

 

(1) 1LED

Mini_power_lantern_5

φ8~φ9mmくらいの大きな帽子型LEDで、5.1Ωの抵抗器を介しています。

満充電直後の富士通充電池(中身はエネループと同等)を使用して、1LEDを照度計に密着させたところ 7.5万 LUX でした。

ダイソーのLEDスリムライト(セリアのBLTとほぼ同じ)が3~4.5万 LUXだったので、はるかに明るいです。

でも耐久テストを行ったところ、すぐに焼けてしまいました(後述)。

光の中心に黄色が混じっていますが、均一な壁などを照らさなければ違いは判らないでしょう。

2個購入しましたが、全体的な色合いは個体差があります。

「白色」と「微妙に黄色がかった白色」でした。青味は少なかったです。

もともと帽子型LEDは個体差が大きく、しかも100均ライトは伝統的に焼けやすい設計になっているので当てになりません。

リフレクタ(反射鏡)の部分が広いので、対面する人が眩しく感じやすいです。注意しましょう。

 

(2) 4LED

Mini_power_lantern_6

100均では珍しい表面実装型LED(SMD LED)が4つ並列になっています。

LEDの寸法は約3mm x 2.5mmくらいでした(ろくなノギスを持ってないので大よそです)。

満充電のエネループを使い、ディフューザ(半透明プラスチック)越しで 3.5万 LUX でした。

(4LEDは広範囲で光がセンサーから漏れているので、1LEDと単純比較は出来ません。)

ディフューザを外して4LEDをセンサーに密着させると、光がダダ漏れにも関わらず 10万 LUX を示しました。

手持ちのLEDライト「JET1-MK」のミディアムモード(表記30ルーメン)で全ての光を集めると実測9万ルクス程度です。

比較すると、電池満タン時の全光束は40~50ルーメンは出ているはずです。

100均の中では驚異的な明るさです。

ただし定電圧タイプじゃないのですぐに明るさが低下してしまいますが。

パナソニックの古いメタハイ電池を使って4LEDを点灯したところ、LEDの真裏の基板部分で最大91℃を観測しました。

満タンのエネループを使うと100℃を超えるでしょう。

50ルーメン近い発熱なのに、ろくに放熱してないのでマズイ設計ですね。

4つのLEDのうち、一番下のLEDが最も高温になります。熱の逃げ場がないので。

リフレクタ(銀色の反射プラスチック)は一般的に用いられるアルミ蒸着で、LEDの熱が伝わって熱くなります。

2個購入しましたが、2つとも全く同じ白色でした。こちらは個体差が少ないはず。

 

↓パッケージ裏

Mini_power_lantern_2

↓左からディフューザ、透明カバー、電池フタ

分解は、#1サイズのプラスねじ3本を外すだけ。

Mini_power_lantern_3

↓内部の様子

Mini_power_lantern_4

 

↓1LEDは5.1Ωのカーボン抵抗と接続されています。

Mini_power_lantern_7

↓スライドスイッチ

Mini_power_lantern_8

 


◆故障(ショート)

2台購入し、1台目を分解して調べました。

そして2台目(未分解)で耐久テストを行おうと満充電の富士通充電池を入れ、スイッチを下(4LED)に入れました。

すると一瞬だけ4LEDが点灯して消灯、そして1秒くらい経って煙を吐きました

どうやらショートしたようです。

すぐにスイッチをオフにし、カッターナイフの尻尾に付いている金属爪を使って電池を取り出しました。

もしこれが作動確認中でなければ対処が遅れていたでしょう。

このライトはそこそこ密閉性が良く、煙が出るような隙間は電池フタの爪の部分しかありません。

 

↓青いリード線の損傷が激しいです。

被覆が皮一枚でつながっていますが、銅芯は焼き切れています。

Mini_power_lantern_short_1

Mini_power_lantern_short_2

 

↓故障原因。

よく見ると電池ボックス端子の周りの、黒いプラスチックが少し変形していました。

写真 (+) の周囲です。電池3本のうち、真ん中の電池のプラス端子です。

Mini_power_lantern_short_3

 

↓プラス端子が出っ張っており、周囲が溶けています。

Mini_power_lantern_short_4

 

おそらく次のような順序でショートしたものと推察されます。

(1) 電池のプラス端子が、カーボン抵抗のマイナス側の足に接触

(2) カーボン抵抗のマイナス側は、青いリード線を介して電池マイナス端子に接続されているので直通して発熱し、煙を吐いた。

 

この製品は、筐体内の隙間が少なく、リード線などがギリギリ詰め込まれています。

電池ボックスの端子とカーボン抵抗のリード線などが接触しやすい欠陥構造です。

スイッチは関係なく、電池を入れた瞬間に焼け始めたようです。

電池を取り出して正解でした。

1台目を再度分解したところ、該当の電池ボックス端子は折り曲げられており、カーボン抵抗も離れた場所にあったので問題にならなかったようです。

もしこのランタンに衝撃を与えると、カーボン抵抗がズレて接触しショートする可能性があります。

使う前に分解して電池ボックス端子とカーボン抵抗を離した方がいいでしょう。

OPPテープを使ってカーボン抵抗を筐体に固定し、さらに電池ボックスの端子をOPPテープなどで覆って絶縁した方がいいでしょう。

(LEDの発熱により、OPPテープの粘着剤が溶けてズレる可能性があるので、接着面積を多めにした方がいいです)

 

このランタンはエネループではなく中華電池で使った方がいいでしょう。

中華電池は大電流を流すパワーがないので、ショートしてもダメージが比較的少ないです。

中華電池はエネループより細いのでキツイ電池ボックスにすんなり入るはずです。

 


◆耐久テスト

スライドスイッチ式で接触が良いので、測定前に錆落としなどは行っていません。

電池は、新品購入して数回しか使用していない富士通充電池(HR-3UTC)を使用しています(エネループと同等です)。

満充電後、スイッチONにした状態で1本あたり1.42vくらい出てました。

照度計のセンサーに密着させて測定しています。

グラフのルクス値(縦軸)は100倍して読んでください。

 

1LED・・・初回から焼け始めています

帽子型LEDは個体差が大きいので、このグラフは当てにならないかもしれません。

Mini_power_lantern_graph_1led

 

4LED・・・明るさが低下してランタイムが伸びています

どこかに抵抗成分が発生しているようです。

スイッチが焼けている訳ではありません。

SMD型LEDはこういう壊れ方をするのでしょうか。

Mini_power_lantern_graph_4led

 


◆改造

思ったより内部が狭いのでショートの可能性が高く、改造はあまりお勧めしません。

1LEDを取り外し、4LEDのみにしました。

空いた1LEDの穴はアルミテープを貼って塞ぎました。

ショートしにくいように各接点をOPPテープで簡易的に覆いました。

 

また、点灯方式を変更しました。

スイッチ上・・・5.1Ω抵抗器(元々1LED側に付いていた物)を使って少しパワーを抑えた4LED点灯

スイッチ中・・・オフ

スイッチ下・・・1kΩ抵抗器を使って微弱な4LED点灯

 

5.1Ωのカーボン抵抗を4LED側に付けて点灯させたところ、上のグラフの「10回目」とほぼ同等になりました。

耐久テストはしてませんが、かなり焼けにくいと思います。

 

もう片方のスイッチは、1kΩのカーボン抵抗で微弱点灯させるようにしました。

ほんのり光っており、暗闇でもライトの位置が分かります。

だんだん暗くなりますが、エネループを使えば1か月半経っても電池電圧が1.2V以上ありました。

卓上時計を照らしておけば、夜中でも時間が分かります。

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■セリアの「ミニパワーランタン」。を参照しているブログ:

コメント

2017年6月にダイソーで購入した同一の商品も、全く同じように発煙事故が発生しました。
内部の損傷状態も同じです。電池2本での短絡です。

ちなみに、以前ダイソーで購入したUSBのフレキシブルLEDライトでも、抵抗の足が金属製フレキシブルチューブに接触状態となり、+5Vが乗った状態で、他のUSB機器と接触した瞬間に短絡事故となりました。
USBは保護回路が入っているので、出力遮断で0Vとなっただけなんですが。

LEDの寿命を延ばす為に、アルカリ乾電池では、購入後1年以上経って内部抵抗の増加したものを使う、
という方法もあります。
昔のペンライト豆球や、マグライトなどの電球は、寿命的には10~30時間程度でしたので、
実用上かなりの効果がありましたね。(13乗則だったかな?)

100均製品は空中配線が多く、ちょっと動かすだけで配線が変わるためショートしやすいです。
できれば作動テスト用にエネループプラスが欲しいのですが、手持ちの充電器に対応しているか怪しいですし、ちょっとプレミアが付きすぎて買おうか悩んでいます。

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